HSP(Highly Sensitive People=とても敏感な人)という言葉が今世界で注目されはじめています。
わたしも自信もHSPとしての自覚がありますが、
普通の人よりも、五感や人の気持ちを敏感に感じることで、
普通に生活しているだけなのにとても疲れてしまったり、人間関係が非常に負担だったするのです。
このサイトでは、
HSPの人たちが日常の苦しみから解放され、自分らしく楽に生きられるようになるために、役に立つ考え方などをシリーズでお伝えしていこうと思います!
今回は、HSPの人が抱えやすい「罪悪感」とその対処の方法についてお話ししていきますね。
HSPの人がもつ「断る」ことへの罪悪感とその正体
HSPの人は、五感への刺激や人の気持ちに敏感なため、とても疲れやすいという特徴があります。
なので、他者と関わるときに大事なのは、
「無理に相手に合わせるのではなく、自分軸で選択すること」。
でも、そうするとどうしても「今回は断りたい」という場面に遭遇することがありますよね。
そんな時、簡単に断れればいいのですが…それがなかなかできない!!
心の中で大きな葛藤が生まれます。
「断りたいけど断れない」。
その葛藤の原因は、「罪悪感」にあります。
「本当は断りたいけど、断れない!」
例えば、わたしの例。
ちょっと苦手だな〜と思っていた人から、「今度一緒に〇〇行ってくれない?」と誘われた時のこと。
苦手な人とは一緒にいるだけでフラフラに疲れてしまうので、本当は行きたくありません😅
でも、その時わたしの頭はこんなことを考えます。
「断ったらなんて思われるかな…嫌われるかな」
「わたしが一緒に行ってあげないと可哀想かな」
嫌なら断ればいいのに!でもそこに、「罪悪感」がついて回るのです。
結局その時はうまく理由をつけて断ることができましたが、
断った後も、「悪いことしたかな…」と罪悪感が頭の中をぐるぐるして、しばらく落ち着きませんでした。
「罪悪感」は一体どこから来るの?
断ることへの葛藤を生み出すこの「罪悪感」は、一体どこから生まれるものなのでしょうか?
ここからは、HSPについて書かれた良書『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント(イルセ・サン著)』を参考にさせてもらいます。
罪悪感は、ときに「他の人に怒られるのではないか」という恐怖と同時並行で発生します。
…(略)…
私たちが抱く罪悪感は、実際には”他の人からネガティブな感情を向けられることへの恐怖”であると意識しましょう。
つまり、「断りたいけど断れない」という心の葛藤を引き起こす原因になる「罪悪感」は、
「人に嫌われる・怒られる」ことへの恐怖から来ている!ということですね。
これは「罪悪感」から解放されるための大きな糸口になります。
HSPの人が「罪悪感」を克服して断れるようになる方法
では、恐怖に基づくこの「罪悪感」を一体どうやって克服し、断りたい時に断れるようになるのでしょうか?
その方法を、2つご紹介します。
1、相手がどう反応するかは相手の課題だと知る
これは、ベストセラーになった『嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健著)』に書いてある、「課題の分離」というとても画期的な方法です。
この「課題の分離」は、
「自分の選択に対して、相手がどう反応するかは自分の課題ではない」と認識すること。
「課題の分離」がしっかりできれば、
「その人の反応はわたしの責任ではなく、その人の課題なのだ」と捉えることができるので、
人に嫌われることや相手の反応から自分を解放することができます。
わたしの場合、断った後に「どう思われたかな…」と堂々巡りしてしまう時は、
「その人がどう反応するかはわたしの課題じゃないんだから、ま、いいか」と思うととても心が軽くなります😊
2、罪悪感を持ちながらも、断る。
もう一つは、特にとてもとても大事です!
わたしたちはついつい、「罪悪感は悪いものだ、感じてはダメだ!」と思いがちですが、
感情というのは「感じないようにしよう」と思ってできるものではありません。
『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』の著者であるイルセ・サンは、気乗りしない会に参加しようとするクライアントにこのように提案するそうです。
「エネルギーを搾り取られるような会に参加し、大事な時間を費やすことによって罪悪感を払拭しようとするのではなく、その罪悪感を受け入れるようにしてはどうか」
罪悪感を感じないために自分を犠牲にするのではなく、
そして感じたとしても、それを「悪いこと」とするのではなく、
「罪悪感を感じてもいい。罪悪感を感じながら、それでも断りたい時はちゃんと断ろう」と決意する。
そうして…
…こうやって少しずつ、罪悪感に耐える練習をすることで、自分の望みを満たすことに慣れていくのです。さらに、自ら感じ取った限界を守ることは、自尊心が高まることにもつながります。
(『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント(イルセ・サン著)』)
はじめは勇気がいるかもしれませんが、断ることができるようになるだけでなく、同時に「自分の感情をありのまま受け入れる練習」にもなります。