小桜姫物語とは?物語にかくされた霊界の秘密をまとめてみた!

小桜姫物語

霊能者の間でも、霊界について知るには良書とされている本が『小桜姫物語』。

ふだんは西洋からきたスピリチュアル本ばかり読んでいるわたしですが、縁あってこの『小桜姫物語』を読むことに🙋

今回は「小桜姫物語とは何か?」という基本的な情報と、物語から垣間見える霊界のさまざまな秘密について、本から抜粋しながらまとめてみました!✨

『小桜姫物語』とは?

小桜姫物語本

『小桜姫物語』とは、鎌倉時代に生きた「小桜姫」と名乗る女性の霊が、彼女自身の生前から死、その後の霊界の世界について語った物語です。

霊界の詳しいしくみや龍神様、乙姫様についての話もあり、読んでいると霊界を冒険している気分になる本です✨

「小桜姫」が語りかけるような文体で書かれているので読みやすく、時折古典的な表現もありますが、なぜかスラスラと読めてしまうのが不思議。

本自体は、浅野 和三郎(1874年 – 1937年)によって書かれましたが、実際は霊能があった「T夫人」の口を介して「小桜姫」が語ることを書き留めただけだと本人は言っています。

西洋・海外からきたスピリチュアル本が多い中、

この『小桜姫物語』は、日本人の霊によって語られ、日本人によってまとめられた珍しい本と言えるでしょう。

浅野 和三郎は『小桜姫物語』を完成させたのちに突然発病し、その後35時間で亡くなったそうです。

まさに、魂をかけた本ですね…。

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霊界の秘密を明かしてくれた「小桜姫」とは一体誰?

小桜姫2

ところでその「小桜姫」って一体誰なんだ?!と疑問に思いませんか?少しご紹介しますね。

「小桜姫」は実在の人物

「小桜姫」とは、鎌倉〜室町時代末期に生きた実在の女性とされています。

鎌倉幕府に使える父「大江廣信」の一人娘であり、相州新井の城主・三浦道寸の息子である荒次郎義光の奥さんだったそうです。

たびかさなる戦の中で夫を亡くし、復讐の念を抱きながらなんとか生き延びるも、ついに城が敵軍に攻めとられてしまいます。

その後1年ほど、両親から送られた隠宅で余生を過ごし、34歳で息を引き取ります。

本の中には「両親に鎌倉に帰ってくるよう誘われたが、一度三浦に嫁いだ身は最後までこの地で果たすとかたくなに断った」と書かれているのを見ると、

強い意志と負けん気を持った女性だったのかもしれませんね😌

「小桜姫神社」が実在する!?

ちなみに、現在でも神奈川県の三浦半島に「小桜姫神社(正式名称:諸磯神明社)」という神社が実際にあります。

一族が滅びた後も、夫とその一族の冥福を祈ることに一生を捧げた小桜姫を「女性らしさ」の手本としたことから、心願成就と縁結びのご利益があるとされているようです。

一度、わたしも行ってみたい😝

『小桜姫物語』に隠された霊界の秘密!をまとめました

小桜姫1

はじめの方にも書きましたが、小桜姫の物語には、霊界のしくみやわたしたち人間の目には見えない存在、また死後の世界などが詳しく書かれています。

読んでいるだけで、「へー神様ってこういう仕組みになっているだ!」「死ってこんな感じなんだ!」と新鮮さ満載✨

ここからは、わたしがこの本を読んだ中で「これはおもしろい!納得!」と感じたもの、

そして「霊界や目に見えない世界を理解するのに役立つかも!」と思ったものを抜粋してみました!

ただ、かなり量が多いので、すべての部分を抜粋できたわけではありません…その点はご了承くださいね。

なお、以下はすべて『小桜姫物語』(ゴマブックス株式会社)を参考にした引用が含まれます。

あと、内容はかなりネタバレが含まれるのでご注意ください🙇

『小桜姫物語』の前半から

「死の瞬間」について

いよいよ起き上がれなくなるほどに衰弱した小桜姫は、隠宅で静かに死を迎えます。彼女は、その時の「死の感覚」をこう語っています。

何よりも先ず目立って感じられるのは、気がだんだん遠くなって行くことで、それは丁度、あのうたた寝の気持ーー正気のあるような、又無いような、何んとも言えぬうつらうつらした気分なのでございます。

ーー略ーー

実際自分が死んで見ると、それは思いの外に楽な仕事でございます。

ついつい、死について「怖い」とか「縁起がわるい」と思いがちですが、

実は『一疋(いっぴき)の蛾が繭を破って抜け出るのにも類した』自然の現象なのだと小桜姫はいいます。

よく「死ぬ時は辛くない」といわれますが、小桜姫の記述はそれを裏づけているように聞こえますね✨

 

天使の存在

天使

力つきた小桜姫は、そのあと23日もの間無意識の中をさまよい、ついに神様に起こされて目を覚まします(「霊界」でですよ)。

小桜姫によると、その神様とは…

大国主神様のお指図を受けて、新しい帰幽者の世話をして下さる方なのでございます。

ーー略ーー

斯う言った神の神使、西洋で申す天使のお世話に預からないものは一人もございませんので…。

なんと、小桜姫から「天使」という言葉が!!

つけられた名前は違えど、西洋でも日本でもどうやら「死んだ後すぐに導いてくれる存在」というのがいるみたいですね✨

 

物質界との違い

霊界で次のステップに進むために、日々精神統一に励む小桜姫でしたが、修行を重ねるうちに物質界との違いを実感します。

というのも、わたしたちが今住んでいる物質界では、いくら完璧な精神統一をしても、外から見たらその姿はちゃんとそこにありますよね。

でも、霊界ではちょっと違うそうです。

こちらでは、真実の精神統一に入れば、人間らしい姿は消え失せて、側からのぞいても、たった一つの白っぽい球の形しか見えませぬ。

人間らしい姿が残って居るようでは、まだ修行が積んでいない何よりの証拠なのでございます。

霊界では、心の状態がそっくりそのまま外見や環境に映し出されるそうです。

つまり、ウソやごまかしはきかない世界。

物質界はかなりレベルが低いとよく言われますが、やっぱりウソやごまかしというのも、そのレベル独特のものなのかもしれませんね。

 

魂が身体から離れる瞬間の光景…

霊界に来てしばらく。

ある時、小桜姫の母が死に近いということを彼女は察し(小桜姫は両親より先に旅立っています)、人間界をのぞきに行きます。

人間の霊魂というものは、全然肉体と同じような形態をして肉体から離れるのでございます。それは白っぽい、幾分ふわふわしたもので、そして普通は裸体でございます。

これを聞いていると、双子の漫才師の「幽体離脱〜!」を思い出しますね。笑

「同じような姿」というと、まさにあんな感じなのでしょうか😎

 

動物の霊界

生前、一頭の馬と強い信頼を築いていた小桜姫は、霊界でその馬と再会を果たします。

その時の様子をこう語っています。

瞬く間に途中を通り抜けて、或る一つの馬の世界へまいりました。そこには見渡す限り馬ばかりで、他の動物は一つも居りません。

「人間の霊と動物の霊は別」といわれることがありますが、小桜姫のいうとおり、動物と人間では霊界も別れているのかも知れませんね。

しかも、馬限定なんですね。

(雑種とかはどうするんだろう…?😬)

 

神様の階級

古事などの日本の古典には、たくさんの神様が出てきますが、よく見るとそれぞれの神様に「階級」があるのがわかります。

小桜姫からも、神様について似たような証言が出ています。

元の生神様からは、沢山の御分霊…つまり御子様がお生れになり、その御分霊から更に又御分霊が生れ、神界から霊界、霊界から幽界へと順々に階段がついて居ります。

ーー略ーー

高い神様が、一足跳びに濃く鈍い物質の世界へ、その御分霊を植え附けることは到底できませぬ。神界から霊界、霊界から幽界へと、だんだんにその御形態を物質に近づけてあったればこそ……(略)。

西洋のスピリチュアルでも同じことがいわれることがあります。

「大いなるすべて」がその身で物質界と直接つながるのは、あまりに階級(波動)がかけ離れているので難しいそう。

いろいろな存在に分離して階級(波動)を下げていくことで、人間のサポートをしてくださっているんですね✨

 

神社について

竜宮に行く前の準備として、小桜姫は神社への参拝をします。

曰く、神社とは…

魂と魂の交通を狙ったもので、こればかりは実になんともいえぬほど巧い仕組みになって居るのでございます。

ーー略ーー

神社の装置もラジオとやらの装置も、理窟は大体似たものかも知れぬ…。

偉業を成し遂げた人や総理大臣などが神社へお参りしていた、というのは聞きますが、

やはり神様につながりやすくなる仕組みがあるのかもしれませんね✨

 

死後の愛情

霊界でしばらく修行を積んだ後、ついに夫との再会が訪れます。

死後の愛情について、小桜姫はこう語っています。

すべて人間というものは死んだからと言って、別にこの夫婦の愛情に何の変わりがあるものではございませぬ。

変わっているのはただ肉体の有無だけ、そして愛情は肉体の受持ではないらしいのでございます。

生前の人への想いというのは、亡くなった後でも残るものなんですね。

 

『小桜姫物語』の後半から

天狗の存在

ある時、小桜姫は天狗界に見学に行くことになります。

天狗の中でも高い位の頭目が、小桜姫のいろいろな質問に答えてくれました。

曰く…

天狗には別に両親というものがなく、人間が地上に発生した、遠い遠い原始時代に、斯ういうものも必要であろうと神様の思召で言わば一種の副産物として生まれたものだと申すことでございます。

天狗の頭目も「自分は人間になり切れなかった魂でござる…。」と、あっさり告白して居りました。

こう言われると、なんだか切ないですね…😦

ちなみに他にも、木の幹を走って登って行ったり、素手で木の枝を折って割いたりと、力技を披露する場面もありました。

 

竜神様の階級

小桜姫はまた、竜の世界にも行きます。

一度は竜宮へ乙姫様に会いに、そして2度目は竜の世界の不思議を教えてもらうために。

竜から聞く話の中で、竜の階級についてこのような話がありました。

曰く竜は、色によってその階級がすぐにわかるそうで、

最初生まれたて竜神は皆茶ッぽい色をして居る。その次は黒、その黒味が次第に薄れて消炭色になり、そして蒼味が加わってくる。

ーー略ーー

それが一段向上すると浅黄色になり、更に又向上すると、あらゆる色が薄らいで了って、何ともいえぬ神々しい純白色になって来る。白竜になるのには大へんな修行、大へんな年代を重ねねばならぬ…。

なかには、ずっと黒で留まってしまう竜神様もいるのだとか。

竜神様は自然現象や人間の守護霊としていろいろな働きをしてくれますが、それも竜神様自身の修行なのだそうです。

 

植物と妖精

小桜姫は、妖精の世界にも訪れることになりますが、その際に指導役のお爺さんからこう聞かされます。

実を言うと、草にも気にも皆精…つまり魂があるのじゃ。精があればこそあんなにも生を楽しみ、あんなにも美しい姿勢を造りて、限りなく子孫を伝えていくのじゃ。

ーー略ーー

妖精というものは姿の可愛らしく、心も稚く、少しこちらで敵意でも示すと、皆怖がって何所とも知れず姿を消して了う。

そして、だからこそ赤ちゃんのようなピュアな存在の前にしか姿を現わすことがないのだと言います。

また、梅の妖精と出会った際に、「人間が植物の枝をチョンチョン切ることについてはどう思っているのか」と小桜姫が質問すると、妖精はこう答えます。

…枝振りを直す為めに伐るのと、悪戯で伐るのとは、気持がすっかり異います。

ーー略ーー

私達を心から可愛がってくださる人間に枝の一本や二本歓んでさしあげます…。

植物にも精、つまり妖精が付いていて、

どういうことをするかというより、どういう思いでするのかという気持ちがよく伝わっているのですね✨

 

竜神様の仕事のしくみ

ある時、竜神様の自然界での仕事を見せてもらうことになった小桜姫。

複数の竜神様により、雨と雷を起こすところを見物します。

ただしそれは、勝手に起こせるものでもないよう…⚡️

自然界の仕事は幾段にも奥があり、いかに係りの竜神さんでも、御自分の力のみで勝手に雨を降らしたり、風を起こしたりはできないようでございます。

また、竜神様の世界でもそれぞれ『受持(受け持ち)』で仕事があり、

例えば雷一つ起こすにも、『火竜』と『水竜』それぞれの働きが必要なのだそうです。

 

天照大御神様

前半の「神様の階級」で神様は一人ではなく、たくさんの階級にわかれているという話をご紹介しました。

後半では、その階級についてもっと詳しい内容があります。

実際の仕事には皆それぞれ専門の神様が控えて居られます。つまり病気には病気治しの神様、武芸には武芸専門の神様、その外世界中のありとあらゆる仕事は、それぞれ皆受持の神様があるのでございます。

そして、そのすべての神様の上にいるのが、小桜姫が修行をした霊界「大地(本の中で付けられている霊界の名前)」の主宰神である『皇孫命様』。

さらにその上が、宇宙の主宰神であり「大地」の霊界よりさらに上の霊界「高天原」にいる『天照大御神様』だと言っています。

 

人霊の仕事

小桜姫は霊界に行ったあと一心不乱に精神統一の修行に励みましたが、それでもいずれ神様になれるかというとそうではないそうで、

どんなに優れていても人霊は矢張り人霊だけのことしかできはしませぬ。

とのことです。

そして、修行を積んだ人霊の仕事については、

真正の神様と人間との中間に立ちてお取次ぎの役目をつとめるのが人霊の仕事ーー。

と言っています。

小桜姫が小桜姫神社に移動してからも、「土地の者の願いを叶える」というその役割を果たす際、実際に段取りをするのは他の神様である様子が本にたくさん書かれています✨

小桜姫は、人間の願いをそれぞれ担当の神様に伝え、叶えてくれるようにお願いする、という仕事を受け持っているようです。

まさに、「神様と人間の仲介役」というのが小桜姫という人霊の役割なのですね。

 

神社への参拝について

小桜姫が霊界での修行を積み、ついに小桜姫神社に就任してから、たくさんの参拝者を見てきたそうですが、その願いの届き方についてこう言っています。

神霊の有るか、無いかもあやふやな人達から、単に形式的に頭を低げてもらいましても、ドーも致方がございませぬ。神詣でには矢張り真心一つが資本でございます。たとえ神社へは参詣せずとも、熱心に心で念じてくだされば、ちゃんとこちらへ通ずるのでございますから…。

念じることなく形式ばかりで参拝しても、それも全部お見通しなのですね😁

神社に行くかどうかより、その心が大事なんだなと改めて痛感。

もちろん一番いいのは、神社に足を運んで、そこで心から感謝したり念じたりすることなんでしょうね✨

 

まとめ

以上、『小桜姫物語』についてとその内容に隠された霊界の秘密をご紹介しました。

もちろん、これらがすべて正しいとか真実だという証拠はどこにもありません。

信じたくないものは信じない、信じたいものは信じるというくらいのスタンスがいいのかもしれません。

ご紹介したのはほんの一部なので、実際の本にはここに載せきれなかった霊界の秘密がまだまだたくさんあります✨

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気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね!

 

ABOUTこの記事をかいた人

6月25日生まれ、北海道在住。ビジョン心理学リレーションシップセラピスト/スピリチュアルカウンセラー。幼少期から繊細な体質により、人間関係で悩み自分を責めて嫌う日々を送る。親の病気、自身の不登校・メンタル疾患を経験。その後、導かれるように運命のメンター達、ビジョン心理学に出会い「自分を許し愛する」新しい生き方を始め人生が大きく好転。現在は、より愛と真実に目覚めていくため自分自身の癒しを深めつつ、学びや気づき、私が与えられることを皆さんに分かち合っています😊